不妊検査でわかること・わからないこと
「なかなか妊娠しない」「そろそろ赤ちゃんが欲しいけど、まず何をすればいい?」
そんな思いを抱えながら、最初の一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。
不妊検査は、そのための大切な入口です。
でも、「検査を受ければ全部わかるの?」
「異常がなければ大丈夫?」
と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、不妊検査でわかること・わからないことを、できるだけわかりやすくお伝えします。
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1、不妊検査はなぜ受けるの?
妊娠が成立するには、いくつかの条件がそろう必要があります。
・卵子が育つこと
・排卵が起こること
・精子が子宮・卵管を通って卵子にたどりつくこと
・受精すること
・受精卵が子宮内膜に着床すること
これらのどこかに問題があると、なかなか妊娠につながりません
不妊検査は、このプロセスのどこに問題がある可能性があるかを探るための検査です。
原因が見つかれば、それに合った治療を選ぶことができます。
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💡不妊検査でわかること
① 排卵の有無・卵巣の機能
超音波検査では、卵胞(卵子の入った袋)が成長しているか、排卵が起きているかを確認します。
あわせてホルモン検査(血液検査)を行うことで、排卵を促すホルモンのバランスや卵巣の働きを評価します。
特に注目されるのがAMH(抗ミュラー管ホルモン)の値です。
これは卵巣に残っている卵子の数の目安となる指標で、「卵巣年齢」と表現されることもあります。
AMHが低い場合は、時間をかけずに治療を進めることが推奨されるケースもあります。
② 子宮・卵管の状態
超音波検査では、子宮の形や内膜の状態、子宮筋腫・ポリープの有無などを確認できます。
また、子宮卵管造影検査(HSG)では、卵管が詰まっていないかを調べることができます。
卵管の通過性は、自然妊娠ができるかどうかに直結する重要なポイントです。
③ 精子の状態(男性不妊の確認)
不妊の原因の約半数は男性側にあるといわれています。
精液検査では、精子の数・運動率・形態などを確認します。
この検査は早い段階で行うことが大切で、当院でも積極的にご案内しています。
④ 感染症・免疫の状態
クラミジア感染は自覚症状がないまま卵管に炎症を起こすことがあるため、検査で確認します。
また、甲状腺機能の異常も不妊や流産と関連があるため、血液検査で確認することがあります。
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❓不妊検査でわからないこと
検査でさまざまなことがわかる一方で、
「検査では異常が見つからないのに妊娠しない」
というケースも実は多くあります。
① 受精できるかどうか
精子と卵子がそれぞれ正常でも、実際に受精できるかどうかは体内では確認できません。
受精の質の問題は、体外受精・顕微授精を行って初めてわかることがあります。
② 着床できるかどうか
受精卵が子宮内膜に着床するプロセスは非常に繊細で、現在の検査ですべてを評価することはできません。
着床不全の原因として、子宮内フローラ(細菌叢)の乱れや、免疫の問題などが関わっていることがあり、当院では子宮内フローラ検査、Th1/Th2検査なども対応しています。
③ 卵子の質
AMHは卵子の「数」の目安にはなりますが、卵子の「質」はわかりません。
卵子の質は年齢とともに低下するため、特に35歳以上の方では、検査結果が良好でも妊娠しにくいケースがあります。
④ 原因不明不妊
検査をすべて行っても、明確な原因が見つからない「機能性不妊(原因不明不妊)」は、不妊カップルの10〜20%といわれています。原因がわからないからこそ治療ができない、ということではなく、段階的に治療を進めていくことが重要です。
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検査を受けるタイミングは?
一般的には、避妊せずに夫婦生活を送って1年以上妊娠しない場合が不妊の定義とされています。
ただし、35歳以上の方や月経不順がある方、過去に婦人科疾患を指摘されたことがある方は、
半年を目安に早めの受診をおすすめします。
「まだ1年経っていないから…」と待つ必要はありません。妊活を意識した時点で相談にいらしてください。
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当院の不妊検査について
当院では、女性・男性ともに基本的な不妊検査を行っています。
・超音波検査
・ホルモン検査
・卵管検査
・精液検査など
一通りの検査をご夫婦で受けていただくことで、原因を多角的に探ることができます。
検査の結果によっては、
・タイミング療法
・人工授精
・体外受精
・顕微授精など
次のステップをご提案します。
また、PRP療法(多血小板血漿療法)など、当院ならではの治療も取り揃えています。
「まず相談だけでも」という方も大歓迎です🤲🏻
根本産婦人科医院 院長 根本 央

