分娩について(入院のご案内)

自然分娩

お母さんには「産み出す力」が、赤ちゃんには「生まれる能力」が、自然の仕組みとして備わっています。その力を最大限に引き出すことができるように、妊娠中から支援させていただきます。

自然分娩だから、すべて自然に任せるのではなく、医学的に必要と判断した場合は陣痛促進剤や会陰切開、帝王切開などの医療介入を行うことがあります。

「安心」「安全」を第一に考えておりますので、不安や疑問がありましたら、どんなことでもスタッフにお尋ねください。

カンガルーケア

カンガルーケア(無事お産を終えられたお母様が、直接、肌と肌を密着させて我が子を抱っこすること)を行っております。

カンガルーケアは、お母さんと赤ちゃんをつないでいたへその緒を切った直後に行います。

カンガルーケアの効果

  • 呼吸が規則的になり安定する。
  • 赤ちゃんの眠りが深くなり、起きている時も穏やかである。
  • 免疫力が高まり、感染を予防する。
  • 母乳哺育の促進につながる
  • 母子の関係が深まる事で、育児に自信を持ち、楽しむ余裕が生まれる。

夫立会い

陣痛の痛みや苦しみ・お産に対する不安や恐怖を、旦那様の立会いと声かけで和らげてあげることができます。同時に赤ちゃんが生まれる喜びを、奥様と一緒に味わうことができ、父親の自覚を持ちやすくなるでしょう。

立会い分娩についてはご夫婦でよく話し合いお決めください。
赤ちゃんの誕生の瞬間にむけ、陣痛の時期に共に付き添っていただくことも十分意義のある事とご理解ください。

当院では旦那様のみの立会いとさせていただいております。ご希望の方は入院時にスタッフにお伝えください。

母子同室

赤ちゃんがいつもお母さんの側で安心して過ごせるような環境づくりを心がけております。赤ちゃんがおっぱいを欲しがる時に、いつでも授乳ができ、カップル(母子)のリズムで過ごす事ができます。

いつでも触ったり抱っこしたりできる母子同室は、家族の絆を早く結ぶことができ、お父さんや家族にとってもとても大きなメリットがあります。

母乳育児

母乳栄養は、赤ちゃんにとってパーフェクトに栄養バランスが取れており、アレルギーからも守ってくれます。初乳は「最初の予防接種」と言われるくらい、免疫物質が多く含まれているので、赤ちゃんにとってとても必要です。

産後のお母さんにとっても、子宮の回復が早く、出血が少なくなります。
また赤ちゃんと触れ合う機会が増えるので、自然に「母性」が育つなどたくさん良いことがあります。

母乳で育てるということは、赤ちゃんに「最高の食べ物」を与えるということです。普通は「最高」のものというのは、なかなか手が届かない場合が多いものです。でも母乳は、自分の手で赤ちゃんに与えることができる「最高の贈り物」です。

初めての方はもちろん経産婦さんも、子育ては驚きと戸惑いの連続だと思います。
退院されてから母乳育児に不安がないように、私たちスタッフがサポートやアドバイスをさせていただきます。